物書きになりたい。そう思って生きてきた。

小説の世界が好きだった。物語の終わりはいつも哀しい。それがハッピーエンドであればあるほど。
ずっとこの世界にいたいと思った。だったら自分の頭の中に創り出せばいいじゃないか。
そう思っていた。

でもだんだんオトナになって、空想の世界に浸っているだけでは現実を生きられなくなって、ずるずる言い訳をしながら受け身の生活をしていた。

小説の世界が好きなんだったら、その世界を自分で創り出せばいい。現実に。

なりたい自分に今だったらなれる。
そりゃあ私は、眉目秀麗頭脳明晰というわけではない。完璧な主人公は無理だろう。
でもニンゲン誰しもどこかしら他の人と違うところがあって。それは弱みにも強みにもなる。
自分の価値観を可愛がってあげて、自分の中のハミダシモノを大事にしてあげるだけで、私はワタシになれるはず。

幸いなことにまだ時間はある。
私の中のハミダシモノは、好奇心、継続力、執着心。声、身長。あと何より大事なのは想像力。
今まで何人の人生を生きてきたんだ。いくつの世界を経験してきたんだ。
酸いも甘いも、まずは本の世界に教わった。私の人生は、物語の誰かをなぞっている。いろんな登場人物の総合体、それが今の私。
自分の人生を、自分で描こう。主体的に生きるとき。

目下の目標は、
言葉の武器を身に付けること
第一関門を時間内に通過すること
それと、捕食。

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